脱力法

「腕は肩から付いている」というのは間違い!実は〇〇から付いている!

先日、声優を目指している方をレッスンしたのですが、セリフを言う時に腕を胸郭に押し付ける癖を見つけました。

そこで、まず腕のマッピングをし、その押しつけをやめてみたところ、首まわりと胸の力みを取ることができました。

筋肉は全て繋がっており、それぞれが連携して動いています。ですので腕の使い方は上半身のさまざまな筋肉に影響を与えるのです。

レッスンをしていると腕のついている部分を間違えて捉えいる人がとても多いと感じます。

多くの人が間違えている腕と身体が接続する関節

腕はどこからと聞くと、大体の方は

この赤い部分をおさえ、ここから下と答えます。

たしかに上腕二頭筋などはそこからついていますが、腕の骨格はもっと根本からあります。

上の写真をみてお気付きの方もいらっしゃると思いますが、鎖骨の根本までが腕です。

腕の根元・胸鎖関節

下の写真をみてください。

黄色く示した部分が腕の始まりで、胴体と接続している唯一の点です。

ここを胸鎖関節と言います。

そして赤く示した部分は胴体に接続していないのがわかります。

肩は腕の一部

人間の体を骨格で分けると

に分けることができます。

そして肩は腕の骨格の一部です。

肩と腕を独立した部分と捉えず、腕の中の肩関節と考えると良いと思います。

腕の使い方を変えてみる

最初の写真で示した⭕️の肩関節に手を当てて、そこを中心と考えて腕を回してみてください。

次に黄色の○で示した胸鎖関節に手を当て、そこを中心と考えて腕を回してみてください。

いかがでしょうか、だいぶ感覚は変わると思います。可動域が広がり、楽に動かせるようになります。

まとめ

 

腕は肩関節からではない!

胸鎖関節から腕は体と繋がっている!

肩関節は腕の一部である!

イメージを変えて腕を動かすだけで動きやすさが変わる!

腕を胸鎖関節からと考えて、そこを自由に動くようにします。鎖骨が胴体に、ふわふわと楽に乗っていて、呼吸とともに連動して動きます。

この自由を保ちながら深呼吸をしたり、歌ったり、さまざま運動をしてみてください。