筋肉図鑑

筋肉図鑑・息を吐く筋肉・内肋間筋

内肋間筋とは

名前の通り肋骨の間についており、呼気を強める際に働く筋肉です。

観察

内肋間筋(前から)

内肋間筋(後ろから)

内肋間筋と外肋間筋の違い

 
この筋肉の上層には「外肋間筋」という、息を吸う際に働く筋肉があります。

https://datsuryoku-life.com/an-intercostal-intercostal-muscle-extending-the-rib-cage/
 

内肋間筋は外肋間筋とは筋肉の繊維の方向が逆向きになっています。

筋肉の覆う範囲は、内肋間筋は胸骨からついていますが背中側は脊柱まで達していません。

このように内肋間筋と外肋間筋は構造に対称性があり、呼吸をしている間お互いが関わり合っています。

これらは拮抗している筋肉「拮抗筋」です。筋肉には、動きのバランスを保つためにそれぞれこの拮抗筋があります。

※「拮抗筋」に関して、どちらかの筋肉が働いている時はもう片方の筋肉は全く動いていないと間違いがちですが、

筋肉は常に連携しあっていると考えましょう。

補足

歌のレッスンをしていると、この筋肉を過剰に使っている方がとても多いです。歌い出した瞬間に胸が沈み出したら、そのようになっていると考えてください。

胸郭を閉じてしまうと、横隔膜が支えられなくなり、すぐに息がなくなってしまいます。

最終的には、この筋肉も動いて胸郭も閉じますが、歌い始めはなるべく保つようにし、最後の方で呼気の運動に連動し出すように私は使っています。