あがり症克服

イメージトレーニングをするときに気をつける9つのポイント

イメージトレーニングは

スポーツ界で積極的にトレーニングに取り入れられており、研究が進んでおりますが

スポーツに関わらず、演奏、芝居などの舞台芸術、講演でのスピーチ、会社でのプレゼンテーションなど

あらゆるパフォーマンスで重要です。

というのも、

正確なイメージトレーニングをすると脳が実際に経験したようにとらえるので、

イメージトレーニングをすればするほど自分の経験値になるからです。

ただし、イメージトレーニングも中途半端に行ったり、闇雲なやり方しか知らないと効果が薄れてしまいます。

この記事では、イメージトレーニングをする際に気をつけるべきポイントをご紹介いたします。

なお、この記事ではこちらの文献を参考にさせていただいております。

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とても細かく手法が書かれており、パフォーマーの方(特に演奏家)におススメです。

それでは、

ぜひ一つ一つポイントを確認しながら行ってみてください。

①必ずリラクセーションからはじめよう

イメージトレーニングは,平静な心を示しているときに最も効果があります。

緊張状態では,脳と身体をつなぐ経路がブロックされ,脳から身体に正確なメッセージを送ることができません。

効果的なイメージトレーニングのためには落ち着く環境の中で行い,更にはリラックスできるイメージを用いた「イメージリラクセーション」も活用しましょう。

②リアルなイメージをするために集中する

イメージトレーニングの効果を上げるためには,鮮明なイメージをより浮かべる必要があります。

イメージしている間には高い集中力が必要です。自分の集中できる時間を把握し,最初はそれ以上の長い時間はイメージトレーニングの練習をしないようにしましょう。

また,イメージトレーニングを行った時間と同じだけリラクセーションを行い,それを交互に繰り返すことで集中力を保つことができます。

長い練習を一回するよりは、短い練習を何回もした方が効果があります。

③実際に「今」行っているようにイメージする

脳は,イメージした経験と実際に経験したことをあたかも同じことであるかのように記憶します。

そのため,演奏イメージのなかの視覚や筋感覚などの感覚が鮮明であればあるほど,脳にとっては現実と同様の経験を与え,より効果的なトレーニングをすることができるでしょう。

イメージをより現実に近付けさせるため,「今」パフォーマンスをしているかのように,必ず現在進行形で行いましょう。

④必ず目標を立てて練習する

現実的な目標を立てることはいかなることにおいてとても大切です。

しかし、それは実現不可能なことではなく,且つ簡単すぎず努力すれば達成できる程度で目標を定めるようにしましょう。

自分の進歩や能力,これからの練習に必要なことを判断し,明確な目標を立てることも重要です。

例えば

「5分イメージトレーニングをする間,舞台に出てから演奏し始まるまでの箇所を練習する」

など,目標が明確であるとトレーニングの効果は大きくなります。

⑤五感を働かせる能力を高める

人によって五感それぞれの鋭さは異なります。例えば、映像イメージがはっきり見えても,聞こえる音や身体の感覚がなかなかイメージできない。なんてこともあり得ます。

パフォーマンスや経験を思い起こすときに、主に使う感覚を見つけ,感覚を磨くことを勧めます。

なぜなら、トレーニング時には五感をよく働かせ,過去のパフォーマンスや経験を思い出すときに、感じた感覚を細かく思い出すことが大切だからです。

⑥2つのイメージの方法(自らを外側から観察する/周囲を観察する)

効果的なイメージのためには,2つの方法があります。

1つは自分のパフォーマンスをあたかもビデオで見ているように,自分を外側から観察するイメージを用いる方法です。

もう一つはパフォーマーである自分が周囲を観察しているイメージを用いる方法です。

どちらもイメージトレーニングで用いましょう。

⑦常に正しい速度でイメージする

正しい速度とは,実際にパフォーマンスをする時と同じ時間経過ということです。

脳はイメージと現実を同様の情報として受け取るため,イメージの中の出来事を遅くすると,実際のパフォーマンスも遅くなり,速くした場合も速くなってしまう恐れがあります。

しかし,イメージの速度を落とした方がよい場合が二つあります。

一つは技能が極端に複雑で難しいときです。

もう一つは,悪い習慣を壊したり,何らかの方法でテクニックを変えるときです。

いずれの場合も困難な部分が正しくできたり,修正を加えることができたら,本来の速度に戻してイメージ練習することが大切です。

⑧規則正しくイメージの練習をする

イメージが上手になるのも時間がかかり,練習が必要です。

脳のトレーニングは身体のトレーニングと異なり,効果が現れるのに時間がかかるため,イメージ能力が向上しているかがわかりにくいです。

上達するためには,一週間に一時間まとめて練習するよりも,3分や5分など短い時間に分けて毎日練習するのが効果的です。

⑨イメージを楽しむ

練習時には,退屈,不満,否定的な感情,マイナス思考を持ち込まないようにしましょう。こうした否定的な脳の状態の時は脳の機能が落ちており,集中することができません。

なるべく脳がリラックス、リフレッシュした状態で行いましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。
イメージトレーニングをするときには、ぜひ紙にこの9つのポイントを書いて、確認しながら行ってみてください。

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