こんにちは!HISAです
パフォーマンスに大きな影響を与えるあがり症。自分の意思に反してさまざまな症状が出てきます。
あなたはあがってくるとどのような症状があらわれますか?
心臓がバクバクする
手汗がひどくなる
手足が震える
顔が赤くなる
おなかをこわす
手足が冷たくなる
などなど、たくさんありますが、
これらの症状のうち、一部だけ当てはまる人もいれば、全て当てはまる人もいます。
これらの症状が出てしまったら、パフォーマンスを続けることは難しいですよね。症状に意識が向いてしまって集中できなかったり、症状を止めようとしてさらに酷くなってしまうこともあります。
自分の意思に反して出てくるあがりの症状。困っている人の中には、自分の身体を憎らしく思っている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、これらのあがりの症状が出てくる理由を解説していきます。
あがりの症状とその理由
あがりの症状は、特殊なものと考えがちですが、実はこれらの反応は、生体機能としてひとつひとつ起こる理由があり、誰しものからだに備わっているものです。
動物は、身の危険を感じると、闘争と逃走のための準備をします。人間にもこれが当てはまっています。
心臓がバクバクする▶️血液を全身に送って身体が動きやすくしている
手汗がひどくなる▶️逃げる際に手足が滑らないようにする
手足が震える▶️アドレナリンが出ている
顔が赤くなる▶️血液がいつもより多く回っているため
おなかをこわす▶️交感神経が活発になっているために、消化器官の機能が落ちる
手足が冷たくなる▶️血液をからだの中心に集めるため
このように全ては自分の身を守るために身体が動いてくれているのですが、身の危険がないはずの舞台でも、起こってしまいます。
あがるのは身体のせいではなく、不安の大きさにある
あがりの症状がひどい人ほど「自分の身体は他の人と違う」と考えてしまいますが、身体は皆同じく正しい反応をしてくれています。誰しもが不安(※身の危険)を極度に感じたときに、あがりの症状があらわれるのです。
それでは、なぜ他の人よりも過剰にあがりの症状がでてしまうのか。
あがりの症状の大きさは、不安度と比例しています。同じことをしていても過去の経験などが違うので、人によって不安を感じる度合いが異なります。これにより、ひとによってあがりの症状の度合いが変わってくるのです。
2~3人の前ですらあがる人もいれば、100くらいの前では平気でパフォーマンスできても、3000人の前、記念式典などの厳粛な場面では同じようにあがる人がいます。
※この場合の「身の危険」について。人間は動物と違って生命の危機を感じる機会は少ないですが、社会的地位を失うことを生命の死と直結して考えてしまいます。
あがり症の出やすさと習慣化された反応
あがりの症状の出やすさは、過去の恐怖や不安になった経験数も関係しています。恐怖や不安になった経験が多いほど物事を慎重に考えるようになり、あらゆる悪い事態の想定をし始めます。
また、人は身体で恐怖を覚えるので、恐怖を感じているうちに、刺激に対して反応が習慣化されてしまうことがあります。
これらの思考習慣や身体の反応は時間はかかりますが、正しいトレーニングをしていけば、抑えることができます。
まとめと対処の仕方
・あがりの症状は正常な身体反応である
・あがりの原因は身体ではなく、身体に影響を及ぼしている「不安思考」
・思考は生まれてからの経験によってつくられるため、何を不安に感じるかは人によってさまざまである
あがり症がひどかった私は、この世にはあがる人とあがらない人の2種類がいると考えていました。身体のつくりが違うために、どうしようもないものだと思い、自分の身体を憎みました。
しかし、あがりの仕組みを学ぶにつれて、それは違うことがわかりました。今はあがりの症状は皆出るけれども、人によって刺激の反応、不安への陥りやすさが違うためだと考えます。
現に、私自身が不安に簡単に陥らなくなるにつれ、あがる場面が少なくなっています。
あがりの症状を抑えたければ、身体反応を改善しようとするのではなく、不安思考に陥らないように対策をしていきましょう。
HISA

人前で「あがらない人」と「あがる人」の習慣 (アスカビジネス)![]()

