脱力法

股関節のやわらかさはあらゆるパフォーマンスで重要!

全身の脱力をする際、とても大切な関節が2箇所あります。

それは背骨(脊柱)の両端です。

頭と背骨の背骨の関節を環椎後頭関節

そして、今日のテーマ「股関節」です。

あらゆるスポーツで股関節柔軟性を保つことが大切であると言われます。

その柔軟性も自分のからだのイメージがしっかりと持っていないと生むことができません。自分の脳はイメージのとおりに身体を動かすからです。

それでは股関節がどのようについているかみていきましょう。

股関節ってどこ?

股関節という言葉はよく聞くけれども、ピンポイントでその場所を説明できる人はそういません。

股関節は骨盤と大腿骨(太ももの骨)の連結部分ですが、この関節の周りには厚い筋肉たちに覆われているので体の内側にあります。したがって触ることが難しい関節です。

股関節

はい、黄色で示した箇所が股関節です。

靭帯でよく見えないので剥がしてみましょう。

青く染まっているところは太ももの骨、大腿骨です。

この形を見ると気づく点がいくつかあります。

・股関節に接続している大腿骨の部分は球状になっている。

・縦でも横でもなく斜めに付いている。

・意外と身体の内側、内股の方に関節がある

 

などなど考察できます。

股関節の連結の形

股関節部分の骨盤にはポケットがあります。そこに大腿骨がすっぽりはまっている形になっています。この構造のおかげで、体操選手が180°以上開脚できたり、色々な方向に足を動かすことができます。他の関節に比べ、非常に可動域が広いのが特徴です。

 

股関節を意識して立ってみる!

股関節の動きを確認してみましょう。

立ってください。まず足の裏全面に体重が乗るようにバランスをとります。

その状態を保ちながら、腰をゆっくりと前に出したり、後ろに突き出しみてください。

足の裏の感覚を保ちながらと、じわじわとゆっくりと動かすのがコツです。

球状の部分が動いているのがわかりますでしょうか。股関節が内側にあるのがわかりますでしょうか。

ただ立っているだけの時も股関節でバランスをとる

さきほどのワークをしていると、腰を前に出している時、後ろに出している時、そしてその中間のポジションがあると思います。

なるべく立つときは中間~後ろでバランス取ってください。その際に足の裏全面に体重が乗っていることが前提です。

そして、決して固定せず、常にバランスボードに乗っているようにバランスを取り続けます

そしてその状態で深く深呼吸してみましょう。(呼吸は止まらずに常時深くゆっくりしましょう)

股関節が固定されてしまうと上半身の筋肉はそれに応じて固まってしまいます。常にバランスを取り続けている状態でなければ本当の脱力はできません。

このバランスを取り続けている状態=股関の柔らかさ

であり、特にスポーツをしている方はパフォーマンスへの影響力を理解されているかと思います。

スキーのアルペンを見ていると、その柔らかさがよくわかります。

歌手も同じです。腹筋や背筋のリラックスはもちろん、骨盤周りの筋肉は発声時に柔軟に反応しなければなりません。

「股関節でバランスを取り続ける」やってみてください。