脱力法

重心を低くする方法ー重心の低い立ち方の実践

こんにちは。HISAです。

重心はあらゆるスポーツで重視されています。

何故なら、体のバランスは筋肉の働きやすさ、体の動かしやすさに直結するからです。

私も学生時代野球をしていたのですが、

練習の時にコーチから

「重心を低く!」「腰を落として!」とよく言われていました。

「腰を落とす」ことは、しゃがめば良いのでわかるのですが、「重心を低く」の意味や感覚がいまいちよくわかりませんでした。

同じような疑問を抱いてる方も少なくないと思います。

しかし、大人になってから、ヴォイストレーニングの一環として立ち方の訓練をしていくうちに

「ああ、これが重心の位置か」とわかるようになりました。

この記事では、重心が低い状態の解説と、できるようにするための方法や道のりを紹介していきます。




重心とは

重心
1物事の中心となる点。均衡を保つ働きをするもの。「重心を置く」
2物体の各部に働く重力をただ一つの力で代表させるとき、それが作用する点。質量中心。「重心が低い」
3数学で、図形上に一様に質量を分布させたときの質量中心。   goo国語辞典より

運動における重心は、2番目の意味になります。

重心は、「作用する点」を下に持っていくことで、重心を低くすることができます。

重心が高い状態と低い状態

結論から述べますと、重心を低く保つためには、

身体全体、特に下半身を柔らかく保ちながら立つこと

意識を体の下部に持ち続けること

が大切です。

①身体全体、特に下半身を柔らかく保ちながら立つ

重心の位置のイメージをしやすいように、ビルで例えます。

ビルは縦長の建築物ですが、地震などがあると左右に揺れますよね。何も対策をしていないと倒れてしまうので、当然揺れに強い構造になっています。

耐震、制震、免震の3つの構造があるのですが、この中で「免震構造」が、重心を低くするイメージに近いです。

免震構造は、建物に振動が伝わる前に土台の部分で吸収してしまいます。

では、身体でそれを当てはめると、どうでしょうか。ビルの免震構造の部分は下半身(足首、ひざ、股関節)に当てはまります。

身体を固くしたり、各関節をロックすると、クッション機能が失われてしまい、その部分の周りは一つの棒のようになります。上半身は揺れの影響を大きく受けます。

下半身を柔らかく保つことで、急な揺れにも上体がブレにくくなります。

② 意識を体の下部に持ち続ける

ただ柔らかく保っているだけだとヘナヘナになってしまい、衝撃に対して簡単に身体はバランスを崩してしまいます。

何かアクションが起きた時にすぐに対応できるよう、意識を身体の下部(足の裏、膝、股関節または下半身全体)に持ち続けましょう。

人は特に目からの情報が強いので、頭部付近に意識が留まりがちです。ですので、1番頭部から遠い足の裏に意識を置き続けることをお勧めします。

スキーやサーフィンなど、衝撃に対して下半身が柔らかく対応するスポーツは下半身の状態を覚えるのに参考になります。




重心が低い立ち方の実践

1姿勢を正して立ちます

2足首、ひざ、股関節を緩め、腰を落とします(軽くしゃがむ)

3ゆっくりと立ち上がっていき、完全に伸びきる手前で保ちます。

落ち着かない、固定されないと言う感覚が「ロックされていない」「いつでも動ける」状態になっています。

すぐにでもしゃがむ事ができる状態を脱力しながら意識し続けましょう。

関節を完全に伸ばす=まっすぐ立つ

という考えがある人はまずこの考えをとる必要があります。

関節が完全に伸びていなくても、まっすぐ立っているように見えます。

鏡で横からの姿を見ながら練習してみてください。