筋肉図鑑

顎と目と首の力を一気に抜ける筋肉・頭蓋表筋

頭蓋表筋とは

頭蓋骨を前から後ろに覆っている板状の筋肉で、「後頭前頭筋」とも言います。

筋肉のイメージを持つために画像で見ていきましょう。

観察

頭蓋表筋(後頭前頭筋)

頭蓋表筋は前部は眉の皮膚についていて、帽状腱膜までつないでいます。

眉毛、目、鼻の上部の皮膚を持ち上げる筋肉です。

上の白い部分が帽状腱膜です。

頭蓋表筋(上から)

帽子のように腱膜が広がっていることが見て取れます。

頭蓋表筋(後ろから)

後ろの赤い部分が後頭筋です。

頭蓋表筋(横から)

このように見ると、頭の上半分はこの筋肉で覆われていることがわかります。

 

お互いに影響を及ぼす前頭筋と後頭筋

前頭筋の緊張は後頭筋まで伝わり、頭関節や顎関節の緊張を生みます。
頭関節、首、顎関節の力が入ってしまう人は、この筋肉全体を緩めてみましょう。

目や眉周りが緩むと同時に首やあご、喉の筋肉も緩むと思います。

逆もまた然り、後頭筋の緊張は、前頭筋に伝わり、顔のこわばりとなって現れます。

頭蓋表筋をリラックスさせよう

いつも歌う時に顔が引きつってしまう、顔の力の抜き方がわからないという人は、
後頭部の筋肉、そしてこの頭蓋表筋全体を緩めてみてください。

一度抜き方がわかるようになったら、脱力している状態を保ちながら活動する練習もしましょう。