脱力法

腹筋が4つあることは意外と知られていない!〜腹筋の脱力〜

学校の体力測定でも行われている腹筋運動。

体幹を保つための筋肉であるため、スポーツの基礎練習では必ず取り入れられます。

しかし、実際に腹筋と言われたら、どのようなイメージ頭に浮かべるでしょうか。

おそらくシックスパックの腹筋を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。スポーツ、筋トレ系のテレビ番組や通販サイトを見ると腹筋がバキバキに割れた男性がよく出てきます。

この筋肉は腹直筋といいますが、この筋肉は腹筋の1つの部位です。この筋肉の表層、横、深層にも違う腹筋があるんです。

歌を歌っているかたは、
「お腹からの声を出すよう言われても実際どうすればいいの?」
と疑問をもったことがあるでしょう。

学ぶことで次第にからだの内側の筋肉のコントロールができるようになります。

それでは見ていきましょう。

腹筋を観察していく

腹筋はシックスパックの部分だけではなく、いくつもの筋肉がドーム状に重なっています。
では外側の筋肉から一つ一つ見ていきます。

外腹斜筋

これが1番外側の腹筋です。これを見るとすごく大きいと思いませんか?横からも見てみましょう。

わき腹はもちろん、背中の方まで胴体を巻くようについています。肋骨から恥骨、腸骨を結んでいます。

この筋肉をはがすと次の筋肉が見えてきます。

腹直筋

こちらがいわゆるシックスパックです。体表からよく見えますが、1番外側にはありません。第二層目の筋肉です。

肋骨の5、6、7番目と恥骨を結んでいます。
その横を見ていきます。

内腹斜筋

こちらも背中まで覆うようにまわっています。

肋骨の下部と腸骨を結びます。

これらの筋肉の1番下にはもう一つ大きな腹筋があります。

腹横筋

この筋肉も外腹斜筋のように身体の前面から背中まで覆っています。
下部に隙間が見えますが、腹直筋がこの隙間に入っていき、腹横筋の内側に回ります。
斜め後ろからも見てみます。

結構背中の方にまでまわってます。

この下にやっと内臓があります。

腹筋をイメージするときの重要なポイント

  1. 胴体を動かす時には、これらの筋肉が連動して動きます。
  2. 腹筋は何層にもなっています。
  3. 腹筋は腹直筋だけではありません。
  4. ドームのように、背中まで大きな筋肉で巻かれている。

腹筋を脱力してみよう

腹筋の脱力をしてみましょう。

腹筋の脱力法その①

腹筋を緩める際は、これらの筋肉全体を緩めるようにしてみてください。青い部分全体の力を抜きましょう。

いかがでしょうか。もしうまく力を抜けない人は

横になった状態になると、抜きやすくなります。(👈体幹を支える必要がなくなるため)

横になっていると腹部が膨らんだり凹んだりする動きが大きくなります。

この動きが大きいほど腹筋の力が抜けている証拠になります。

腹筋の脱力その②

お腹周りに手を当てて、前も横も全体がしぼむように息をゆっくり吐いていきます。

息を全部吐ききったら、お腹の力を一気に抜いてに脱力します。

そうすると、息を吸おうをしなくとも、脱力するだけで空気が入ってきます。

この感覚を良く感じながら行いましょう。

※この時にお腹周りが前だけ膨らまず、横にも、背中の方も全体が膨らむようにしてください。

最後に

いかがでしたでしょうか。

腹筋が脱力していると楽で深い呼吸をすることができます。

普段から力が入ってしまいがちの筋肉ですので、積極的に力を解放してあげましょう。