あがり症は自分が対応できるストレス下では起こりませんが、
それ以上になってしまうと身体を通じてあらわれてきます。
「友人の前だと一切緊張しないが上司の前だと緊張する」
「スピーチでは緊張しないが演奏舞台だと緊張する」
など、状況によってあがりの症状の出方が違うことがあるように、
あがり症を引き起こす原因は1つではありません。
この記事ではあがり症の原因となる4つの原因を紹介していきます。
この記事の参考文献「歌手ならだれでも知っておきたいからだのこと」
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あがり症の4大原因
あがり症の原因は一つではありません。さまざまな要因が重なることで、症状として起こってきます。
アレクサンダーテクニーク教師であるバーバラ・コナブル氏は
あがりの症状を引き起こす原因を以下の4つのタイプに分類しています。
1.胸騒ぎ
2.自意識過剰
3.準備不足によるさまざまな感情
4.病的で活力を失わせるほどのおびえ,恐怖心,不安,パニック
これらのあがり症の原因は、対処法がそれぞれ異なります。
そのため、4つのタイプを特定し区別できることが、効率よく克服していくために重要になってきます。
胸騒ぎについて
「胸騒ぎ」の症状は、本番直前の数時間前に起こり,時に強烈な不安を伴う感覚です。
「出番が近づいてきたらドキドキして落ち着かなくなってきた」という経験はありませんでしょうか?
この症状が出る原因は2つあります。
原因①「予期不安」
予期不安とは
過去のあがったしまった経験から,再びそのような状態に陥るのではないかと非常に恐れたり,他の人があがってしまったのを見て,自分もそうなるのではないかとひどく不安になる状態。
あがり症の人でしたら、だいたいなりますよね。しかし、この予期不安は普段あがらない人でも
「きちんとできるだろうか。」
と不安に思うことがあります。
この予期不安のために,あがりそうな場を全部逃げてしまう人がいるでしょう。怖い気持ちはとてもわかります。
原因②アドレナリンの反応
パフォーマンス直前、心臓がドキドキしている時にはアドレナリンが出ています。
このアドレナリンは血流を促進することで身体がすぐにパフォーマンスができる状態にしてくれます。また、パフォーマンス中の情報処理能力や集中力も向上します。
しかし、動悸が速くなると落ち着かなくなり、そわそわすることは
普段と違う身体の状態なので、それに反応して緊張してしまう人もいます。
しかし、この反応は本番に同時に消える身体反応であり,パフォーマンスに良い影響を与えます。
胸騒ぎはパフォーマンスを崩す症状ではない
この胸騒ぎはパフォーマンスを成功させたいという期待を持つと起こります。
そして、このそわそわ感は、パフォーマンスを崩すものではありません。
パフォーマンスが始まると同時に消えていく症状です。
もし、崩れてしまったのならば、
この胸騒ぎを悪く捉えてしまったことで
恐怖心を持ってしまったことが要因と考えられるでしょう。


